『シャーリー・ヴァレンタイン』

『シャーリー・ヴァレンタイン』@OFF OFFシアター(下北沢)
作:ウィリー・ラッセル 翻訳:安達紫帆 演出:加藤健一 出演:加藤しのぶ(一人芝居)
2024年 7月23日(火) 19:00 (6日公演・初日)
上演時間: 約2時間5分(休憩15分含む)
※画像は加藤健一事務所公式Xより引用(https://x.com/katoken1980/status/1814628579990507853

目次

圧巻の一人芝居

ご招待をいただき、初日にお邪魔いたしました。

下北沢OFF・OFFシアターはかなり久しぶりでしたが、トイレ事情は知っていましたので駅の横の公衆トイレに寄ってから三階へ。

開演10分ほど前には到着したのですが、劇場に入るとすでに満席状態。
スタッフの方が椅子を追加して対応していらっしゃいました。
入口すぐ左の席に演出の加藤健一さんを発見するも、開演前は色々あるだろうと、声を掛けずにいたら、健一さんからお声がけ頂いてしまい、恐縮。しかもちょっと薄暗い劇場内で僕に気づくとは予想していなかったので、お声がけ頂いたのに、かなり挙動不審になっていたと思われ。失礼してしまいました。。。。(;・∀・)
仕事の都合で到着がこのくらいになることがわかっていたので、事前にご連絡をしておいたら、一番うしろながらど真ん中のステージ全体が見やすい席を確保しておいていただいてしまい……重ねて恐縮&感謝&感謝。

拝見する前は、
・一人芝居
・セリフが多い
・結構な長尺
という程度の知識で、物語などは何も知らないままでしたが、ちょうどこの『シャーリー』の稽古が始まった頃に健一さん、しのぶさんと私の妻と4人で飲む機会があり
「今やってるのはオバサンがひたすら喋っている一人芝居」
という情報を主演俳優、演出家から直接伺っておりました。(笑)

そんなこんなで、観劇開始。

開演後は、ただただ圧巻。

何がすごいって、ずっと喋ってる。
本当にずっと喋ってる。
ただただひたすら喋ってる。

しかも、マイムではなく、リアルにじゃがいもを剥き、フライパンで料理など作りながら、ずっとずっと喋ってる。
セリフの量!どんだけあるんでしょうか!?

そして、それを全身で伝えてくる加藤しのぶさんの芝居がまた、すごい。
料理をしていても、後ろを向いていても、(セットの中の)バックヤードにじゃがいもを取りに入っていてもセリフがしっかり伝わってくる。
「聞こえる」じゃないんですよね。ちゃんと「伝わって来る」んです。

その上、一つ一つのセリフの組み立ても本当に面白い!
翻訳の安達紫帆さん。今回、初めてお名前を知りましたが単に言葉だけではなくイギリスの文化やギリシャの文化、さらにそれを置き換える日本語と日本文化に深い造詣があって初めてできる翻訳だと感じました。

途中、地上波テレビでは放映できない鮮やかな下ネタも飛び出します。(笑)

15分の休憩を挟み、後半もひたすら喋り続けて、あっという間の2時間ちょい。
本当に楽しい作品でした。
再演があるなら、絶対にお勧めの舞台です!

しのぶさんの一人芝居、さすがは健一さんの直弟子と言ったところでしょうか。
といいつつ、健一さんの一人芝居は舞台でみたことがないのですが……『審判』は息子さんに代替わりしてしまった(?)ようですが、2年前にも『スカラムーシュ・ジョーンズ or 七つの白い仮面』に挑戦していますし、まだまだお元気だから、もう一回くらい演ってくれないかなぁ。(笑)

終演後は拙著、『4 tables』をしのぶさん、健一さんに献本。(読んでくれたかなぁ〜 (  ̄- ̄)笑)
初日乾杯にもお声がけいただき、しのぶさん、健一さんはもちろん、加藤健一事務所俳優教室ご卒業の俳優の皆様、さらには、翻訳の安達紫帆さんもいらっしゃるテーブルに、僕という。
まぁ、僕一人場違いでしたが、ご一緒させていただき、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

安達紫帆さんまでお会いできるなら、『4 tables』もう1冊持ってくればよかった〜!(笑)

しのぶさん、健一さん、原作のウィリー・ラッセルさん、翻訳の安達紫帆さん、スタッフの皆様、本当に良い舞台をありがとうございました。

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