『Performing Arts COMPLEX vol.0』@シアター・バビロンの流れのほとりにて(王子神谷)
『質量ある残像』 作・演出・出演:川端優典
『衝動』 作・演出・出演:鎮目更紗
8月7日(水) 18:00
※画像はPerforming Arts COMPLEX公式Xより引用(https://x.com/complex_pa/status/1821033444841009202)
圧倒的な身体表現
今回はイサドラのメアリー佐野さんとうちの奥様と3人で川端優典くん、鎮目更紗さんの舞台を鑑賞しました。
優典くんは結婚のパーティーに来ていただいてご挨拶して以来の「二度目まして」。舞台を拝見するのははじめましてです。
今回の舞台はセリフを中心に物語を作っていく『The演劇』ではなく、少ないセリフ、あるいは台詞なしでの身体による表現の演目です。私は、身体表現は、昨年、上記のメアリーさんのイサドラと清水フミヒトさんのステージで、いわゆる「現代舞踊」といわれるジャンルに触れてデビューしたばかりで演劇に関して以上のド・シロウトです。
セリフのある芝居なら、セリフを話す演者の周辺を見ていればストーリーを見失うことはないのですが、現代舞踊では、様々な演出の中、どこをみて良いのか、どこがストーリーの主流なのかわからなくなって、大切な表現を見逃してしまう気がしてちょっと疲れてしまったりもしたのですが、しかし、今回は2演目それぞれが一人芝居(?)だったので、そこは問題なく。お一人に集中すれば良いのです。
そういう意味で、身体表現や現代舞踊の鑑賞経験が浅い方は一人芝居(?)がおすすめです!笑
さて、いよいよ鑑賞です。
お先は優典くんの演目『質量ある残像』。
一言で言うなら、当にタイトル通りの演目でした。
すぐそこにいる演者が、たしかにそこにいる存在感を持ちつつ、なぜか現実味がない。
眼の前で力強く動いているにも関わらず、なぜか生命を感じない。
終始とても不思議な感覚のままでした。
そして、続く、鎮目更紗さんの『衝動』。
セリフのない作品でした。
雁字搦めの「日常」から、飛び出したい衝動のなか、飛び出した自分を妄想しているのか……あるいは、「日常」から衝動的に飛び出してしまった自分なのか……と解釈いたしましたが、御本人には未確認です。(;・∀・)
全くタイプの違う「表現」だったと感じていますが両演目に共通していたのが、お二人共、圧倒的な表現力で言葉ではないモノが心に流れ込んでくるような舞台でした。
客席には(多分)日本人を相手に終始英語で会話をしている日本語がほぼ話せなさそうな外国人の方もいらっしゃいましたが、こういう舞台であれば、ほぼご理解可能だったのではないでしょうか。
本当に、迫力や空気感、流れ込んでくる様々な「情報」。
アレは万国共通だったと思います。
そして、上演終了して帰ろうと言うときに、ゲリラ豪雨直撃で、滝のような雨と絶え間ない雷が……。
演者お二人が妻の知り合いで、スタッフさんにも知り合いが数名いたりしたので、バラシ中にも関わらず劇場の中で小雨になるまで雨宿りをさせていただいた上に、劇場の方に傘まで頂いて帰路に。
本当にありがとうございました。
王子神谷駅に向かう途中、お腹が空いたという事で庚申通り商店街の楽食堂さんへ。(店名を忘れていて、Googleマップでは写真が古く、一つ前にあったらしいお店「酔どころお茶の子祭々」という名前になっていて、探すのに苦労しました。去年の10月にオープンして、この時点で、まだオープンしてから10ヶ月ほどのようでした)
メアリー佐野さんと、奥様と3人で少し飲んで、ラーメンを食べながら楽しく談笑。お店の方(多分、マスターと奥様?のお若いお二人で、お二人共中国語出身でマスターは日本語は少しながら、たくさんお相手していただきました。上海の大きなホテルの料理人さんだったそうです。)も時々交えて楽しく美味しい食事をいただきました。
優典くん、鎮目更紗さん。スタッフの皆様。メアリーさん、お店の方、そして奥様。本日も本当に素晴らしい時間をありがとうございました。