[公演スケジュール]
2025年1月8日(水)〜13日(月•祝)
母と娘の愛憎劇
前回観たラスト・サパーは息子と母、父の愛憎劇(でいいよね?たぶん。)だったのですが、今回まさかの娘と母の愛憎劇でした。(個人的な話)
10日の19時と12日の12時、一度は自腹で、もう一回は個人的ご招待をいただいて拝見して参りました。
そうです。二回とも私の一推し、日ヶ久保香さんの回です。(笑)
まず先に言いたいのは本作品、メンバーを多少入れ替えつつ繰り返し公演をしているそうで。公演前から評判は大変良く、私が拝見した二回を含め、私が観た限り全公演満席完売でした。「当日券が出るだろう」と勝手に踏んでいた皆さんからの問い合わせが多数あったと聞いております。
と、言うわけで、この記事を2025年1月の公演以降に見ている方。とりあえず、チケットを押さえましょう。
今、あなたが、チケット購入するかどうか迷っている朗読劇は、間違いなく、チケットが売り切れるでしょう。(予言)
さて、では、この作品の感想です。
とりあえずまとめると、演劇が好きな方はもちろん、演劇が苦手な方も是非一度見てください。
今までと違う体験ができることを保証します。(僕は、関係者ではないのですが。。。保証します!)
本作品は、朗読劇です。演劇だけど演劇じゃありません。
でも、楽しめる公演です。
だから、演劇が好きな方も、苦手な方も、間違いなく、今までとは違う体験ができます。
この作品。朗読なので、音だけ聞いても成り立ちます。
もちろん生の臨場感はほかでは得られない多くの情報を与えてくれて、作品を豊かにしてくれますが、基本的に録音を聞いても、かなり生で鑑賞したのと近いくらい楽しめます。
なぜかと言うと、演者は動きません。いや、もちろん人間が朗読していますから動きますが、移動しません。
身振り手振りもありません。
顔芸もしません。
衣装も(僕が観たチームは)全員、黒尽くめです。
そして、椅子に腰掛けて、朗読をします。
そういう意味で、録音を聞いただけでも多分、同じくらい楽しめます。
なぜなら、言葉を通して風景が見えます。
登場人物たちのかおや、服装、息遣いまで。すべてが目の前に見えてきます。
演者は動かないのに、見えてきます。
一般的な演劇と異なり、朗読なので、描写を声で伝えてくれます。
セリフで感情を伝えられる演者たちが、描写を声で伝えてくれるので、風景が見えてきます。
そういう舞台でした。
なんというか、観て(聞いて?)いると、子供の頃、NHK教育テレビあたりで観た「紙芝居の絵が少しだけ動いている」ような、ああいう映像が浮かんで来るのです。
人間って、五感から得る情報の割合は「視覚:83、聴覚:11、嗅覚:3.5、触覚:1.5、 味覚:1」などという情報もあるそうです。(GoogleさんのAI、Geminiさんのまとめ)
この数値が正しいとすると、一般的な演劇は視覚+聴覚の94%を使っているのに対して、朗読となると、11%+α(表情とか、照明効果とか)になるわけですね。
この数字を見て、「俳優は体の94%使わなきゃいけないけど、朗読は体の11%でいいなら、私にも出来そう!」って勘違いする人がいるのかもしれませんが、実際は、100のものを伝えるのに、94の太さのパイプの演劇(映像作品)と、11の朗読なんですよね。「声だけ」というと声優さんを思い浮かべるかもしれませんが、アニメの声優や映画のアフレコなどであれば映像の助けがあるので、実際は視覚+聴覚で、俳優と同じ94%の感覚に訴えかけられる……悪い言い方をすれば、83は視覚的要素なんだから、声優さんは11の部分ができていればいい。となるのです。
しかし、朗読は映像的な助けはほぼ、ゼロです。つまり、11で、観客にストーリを伝え、感情を伝え、場面の風景を描かせる。
それが朗読劇なのだと思います。
それを形にしてまとめている本作品、本公演。それが、この公演のチケットが売り切れる理由なのでしょう。
脚本と、演出と、演者。すべて揃ってなりたつ素晴らしい舞台だと思います。
再演希望〜!
公演詳細情報
08日19:00望★
09日14:00朔/19:00上弦★
10日19:00下弦★
11日12:00望/15:30上弦/19:00特別イベント
12日12:00下弦/15:30シャッフル/19:00シャッフル
13日12:00朔★/15:30望★
※上演時間は約90分を予定
※受付、開場は開演の30分前
「★」→アフタートークあり
「シャッフルステージ」→出演者は12月中旬に発表予定
【特別イベントとは】
創作の裏側を主宰自らが解説。
詳細は✕(旧Twitter)アカウントにて別途ご案内します。
[キャスト]
◯望チーム
綾子役: 春名風花
海役: 波多野比奈
和江役: 東野醒子
◯朔チーム
綾子役: 水戸將弘
海役: 小柴大始
和江役: 村上ヨウ
◯上弦チーム
綾子役: 深田祐来
海役: 宮瀬裕樹
和江役: 近内拓也
◯下弦チーム
綾子役: 日ヶ久保香
海役: 岡本ナミ
和江役: 葛たか喜代
[チケット]
■前売券(一般)4,800円
■前売券(U25)3,300円
■前売券(台本付)6,500円
■当日券5,000円
予約はこちらから