『ヲタク七人(Z)~所沢のヲタクが宇宙戦争のパイロットになってしまった件~』

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アフリカ座グループ 乱痴気STARTER★31 舞台公演『ヲタク七人(Z)~所沢のヲタクが宇宙戦争のパイロットになってしまった件~』

配信:ZAIKO
劇場:下落合タックス117

演出・映像演出:すぎやまゆう(アフリカ座/u-you.company)
脚本:モローノ・モチャラティ(アフリカ座/乱痴気STARTER)
原案:中山浩(アフリカ座)

企画・製作:アフリカ座・株式会社シエスタ

※画像は告知プレスリリースより引用

一番心に残ったのは「七人」の一人を送り出すコンビニ店長!

全体的には面白かったです!
勢いで見られる、「ジェットコースター演劇」的な?

ただ、一部の演者の「言葉」が届きませんでした。
映像配信版を観たせいもあるかと思いますが、直接会って話すのと、電話で話すの、Web会議(テレビ電話)で話すのでは、それぞれ、伝わる情報量が違うということは現代に生きる皆様ならご理解いただける通りで、それを、直接会って話す感覚でそのままWeb会議で話してしまった。といったところでしょうか?
積極的にWeb配信をしているのであれば、もうすこし、配信への配慮が必要だったのかな〜?と感じております。

具体的にいうと……
・複数の演者さんの「言葉」が聞き取れませんでした。声が小さいという話ではなく、「言葉」が聞き取れませんでした。滑舌や表現が不足していたのではないかと感じています。
・「七人の」となっていますが、その「七人」が全く印象に残らず、一番印象に残ったのは七人の中の一人を送り出すコンビニ店長でした。それが脚本的なものなのか、演出的なものなのかはわかりませんが。。。
・初っ端から出てくる、とっちらかった疑問(伏線)は一切回収されませんでした(回収しないというか、そもそも『伏線』ではなく、単に「こっちのほうが面白いんじゃね?」という「ギャグ漫画的な出落ち」の様な位置づけの設定やセリフなのかもしれませんし、演者さんの言葉が聞き取れていない箇所があったので、そこで回収していたのかもしれません。)

なので、最初に言ったように「ジェットコースター演劇」として、「昔のハリウッド映画」を見る感覚で、ドーン!バーン!ガーン!あーん、ちゅ(はーと)。として見れば、楽しい作品かと思います。(本作に「あーん、ちゅ(はーと)」はありませんが。。。)
一つ一つの出来事に「なにか、意味があるのか?」としっかり考えながら観ていると、は?え?終わった????ってなります。(いい意味も含めてがっつり裏切られます)
とは言え、話の筋も、何がしたいのかも明確で、観ていてわかりにくい場所などはほぼなく、ストレートに面白い作品なので、最初からそういうスタンスで見ていれば、スピート感に乗って楽しく笑える作品だと思います。

というわけで、見る方のスタンスによって、観たあとのご意見は大きく分かれるのではないかな。と感じております。
爽快感を求めていて、小難しくない演劇を求めている方には楽しめるいい作品だと思いました。

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